オープンアクセス(OA)とは
本学では,オープンサイエンス支援の一環として,論文のオープンアクセス(OA)を進める支援を行います。
オープンアクセスとは,インターネット上で誰もが無償で論文などの学術情報を利用できるようにすることです。
本学において生産された研究成果をオープンアクセスにして,広く学内外を問わず公開することにより,学術研究のさらなる発展に寄与すること,またその成果を社会に還元すること,地域および及び国際社会の持続的発展に貢献することが期待できます。
フルOAジャーナルやハイブリッドジャーナルでは,論文掲載料(APC料金:Article Processing Charge)を著者側(所属機関や資金提供者を含む)が負担し,出版者側へ支払うことにより,論文をオープンアクセスで出版することが可能です。
本学ではオープンアクセス支援として次の事項を実施します。
1)オープンアクセス論文を出版するための経費の支援
①転換契約によるAPC料金の大学負担等(2024年より新規開始 2025年も継続)
② 論文発表等支援経費による支援(RAC実施 2009年度より 2025年度も募集開始)
※2024年度に実施していたオープンアクセス論文出版費支援 (RAC実施)は2025年1月27日に終了しました
2)本学機関リポジトリでの研究成果等公開
1) オープンアクセス論文を出版するための経費の支援 ①転換契約によるAPC料金の大学負担等
2024年1月からSpringerNatureとWiley,2024年4月からElsevierの電子ジャーナル契約を,購読契約(Read)から転換契約(Read & Publish)に移行することになりました。
そのため,本学に所属する著者はオープンアクセスで論文を出版することが可能です。
※2025年度著者負担金について見直し,SpringerNature, Elsevierの対象ジャーナルで転換契約の出版枠を使用してOA出版する場合は,著者負担金をなしに変更しました。
Wileyの対象ジャーナルの場合は,出版枠本数が少ないため,2025年4月1日時点で責任著者(Responsible Corresponding Author)が46歳以上の場合は50,000円/1本お支払いをお願いいたします。
支援条件は年度途中で変更になる場合があります。
※この転換契約によりOA出版可能な論文本数には出版社ごとに上限があります。
次の表の詳細(学内専用ページ)をクリックしてご参照ください。
出版者等 | 2025年・2025年度転換契約期間 | OA出版可能本数・支援条件(対象著者・対象ジャーナル)・著者負担金・著者向け出版マニュアルなど |
SpringerNature | 2025年1月1日~2025年12月31日 | 出版枠あります その他詳細(学内専用ページ) 著者負担金なし |
Wiley | 2025年1月1日~2025年12月31日 | 出版枠あります その他詳細(学内専用ページ) 著者負担金は責任著者46歳以上 |
Elsevier | 2025年4月1日~2026年3月31日 (2026年度も継続予定) | 出版枠あります その他詳細(学内専用ページ) 著者負担金なし |
②論文発表等支援経費による支援(RAC実施)
RACでは,論文出版費用の一部を支援する取り組みを行っています。2025年度の募集が開始になりました。
詳細はRACのサイトを参照ください。
上記以外の出版社や学会の論文を投稿する場合,また,OA出版本数上限を超過した場合は,こちらの利用をご検討ください。
ただし,この支援費用も限りがありますので,年度途中で終了する場合があります。
①と②の両方の支援を受けることはできません。
2)本学機関リポジトリでの研究成果等公開
大学・研究機関等が運用する機関リポジトリ等で研究成果をオープンアクセスにすることが可能です。本学機関リポジトリ
本学に在籍する方は,「豊橋技術科学大学学術機関リポジトリ」に論文を登録し公開することができます。
紀要論文および博士論文は順次登録していますので著者からの登録依頼は不要です。
学術雑誌論文や会議発表論文等につきましては,著者からの登録申請が必要です。
2024年9月に,オープンアクセスポリシーを策定しました。
・学術雑誌論文・会議発表論文等
「豊橋技術科学大学学術機関リポジトリ登録許諾書」と論文原稿ファイルを図書館へ送付ください。詳細
公開できる論文の形態は,出版者版,著者最終稿など,著作権を持っている出版者の規定により異なります。
・紀要論文
総合教育院紀要「雲雀野」の掲載論文を機関リポジトリに掲載しています。
32号以降の紀要掲載論文については,投稿時に登録許諾をいただいていますので,著者の方からの登録申請は不要です。
紀要発行後順次登録し公開します。
・博士論文
2013年4月以降の博士論文は,インターネットを通じて公表することが義務付けされました。
論文提出時に,「登録許諾書」を提出いただきます。教務課から図書館へデータが到着次第、順次登録し公開します。
直ちに本文を公開できない「やむを得ない事由」がある場合は,「やむを得ない事由」が解消された時点で公開します。
(参考)オープンサイエンス広報資料
「学術雑誌論文の即時オープンアクセス化が始まります!豊橋技術科学大学機関リポジトリによる論文公開支援について」(pdf)